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尿もれセルフチェック|骨盤底筋のゆるみ度を簡単診断

1. あなたの骨盤底筋、すでにゆるんでいるかも?

骨盤底筋は骨盤の底で膀胱・子宮・直腸をハンモックのように支え、排尿や排便をコントロールしています。

ところが妊娠・出産、加齢、姿勢不良などの影響で筋肉や靭帯が引き伸ばされてダメージを受けると、本来ぎゅっと締めたい瞬間に十分な力が発揮できなくなります。

「くしゃみでヒヤッ」「階段を駆け上がると不安」──そんな軽いサインのうちに気づいて対策を始めれば、悪化を防ぐことが可能です。

逆に放置すると、尿が出る前の切迫感や夜間頻尿、さらには腟から臓器が出てくる骨盤臓器脱へ進行することもあります。まずは現状を正しく知り、筋肉に“今どれくらい負担がかかっているか”を把握しましょう。

2. 骨盤底筋ゆるみ度セルフチェック|尿もれ対策の第一歩!

症状やライフイベントごとに4つのブロックに分けたチェック表を用意しました。

ゆるみを知るためのセルフチェックで、自分の状態を確認してみましょう。

セルフチェック1

セルフチェック2

セルフチェック3

セルフチェック4

3. 尿もれを引き起こしやすい人の特徴とは?

骨盤底筋は、負担がかかり続けると締める力が低下し、いちど弱まると回復しにくい性質があります。

以下のリストに心当たりが多いほど、締める力が弱まりやすいと考えてください。

妊娠・出産(経膣分娩)の経験がある

胎児と羊水の重みで最大5kg相当の荷重がかかり、分娩時のいきみや赤ちゃんの通過により、筋肉や周辺組織がダメージを受けます。

2人目・3人目を出産すると負荷が累積するため、ゆるみは加速しがちです。

40歳以上、または更年期・閉経している

女性ホルモン(エストロゲン)が急減すると筋肉や粘膜の弾力を保つコラーゲンが減少。骨盤底筋のみならず、体幹筋も弱まり、瞬発的な収縮が遅れます。

最近5kg以上太った、またはBMIが25以上

脂肪が増えると腹腔内圧が高まり、骨盤底筋に“常時おもり”が載った状態に。

くしゃみや咳など一瞬の腹圧が上乗せされると限界を超えて尿が漏れやすくなります。
逆に2〜3kg減量しただけで漏れ回数が減ったケースも多く報告されています。

痩せすぎでBMI18.5未満

筋肉量が減り、骨盤底筋と連動する”締める役割”の、腹横筋や多裂筋などが弱くなることで骨盤底筋が単独で頑張らざるを得ません。

エネルギー不足による無月経が重なると、エストロゲン低下の影響まで受け、二重にリスクが上がります。

運動習慣がなく長時間座りっぱなし

イスに深くもたれて猫背で座ると骨盤が後ろに傾き、骨盤底筋が終日伸びたまま。

1日の歩数が5,000歩未満の人は10,000歩以上の人に比べ、骨盤底筋の収縮力が約2割低いというデータもあります。

喫煙者

一酸化炭素により筋肉への酸素供給が減少し、回復力が落ちます。慢性的な咳は小さなくしゃみを繰り返しているのと同じで、腹圧性尿失禁を誘発します。

猫背・反り腰など姿勢が悪い

猫背は横隔膜が下がらず腹式呼吸が浅くなるため、骨盤底筋と連動した“自然な締まり”が得られません。

反り腰は逆に骨盤が前傾しハンモックが緩みっぱなし。
デスクトップの高さを目線と水平にするだけで背骨は伸びやすくなります。

重い荷物を頻繁に持つ

抱っこや配送業務などで荷物を持ち上げる瞬間、腹圧は平常時の数倍に跳ね上がります。
腰を丸めて持ち上げるとさらに骨盤底筋に直撃するので、膝を曲げて荷物を体に近づける「リフティングフォーム」を心掛けましょう。

便秘でトイレいきみがち

硬い便を出すために強くいきむと、下向きの圧力がダイレクトに骨盤底筋へ。

週に3回以上いきむ人は、そうでない人の約2倍尿もれリスクが高いという報告があります。
水溶性食物繊維やマグネシウム系の便軟化剤でスルッと出す環境を整えることが予防の近道です。

4. まとめ

尿もれは「歳のせい」「産後は仕方ない」と我慢する時代ではありません。

骨盤底筋は鍛えれば応えてくれる筋肉です。
毎日の骨盤底筋トレーニングを習慣にすれば、将来の尿もれ予防にもつながります。

尿もれが気になる方は、

①セルフチェック → ②骨盤底筋トレーニング → ③姿勢改善 → ④受診検討

という順で取り組むと、無理なく改善に向かえます。
それでも生活の質が下がると感じる場合は、専門医に相談しましょう。

「いつ漏れるか」という不安が減れば、外出やスポーツ、旅行ももっと自由に楽しめます。まずはセルフチェックを行い、自身の状態を把握してみましょう。

なお、尿もれの診察は婦人科・泌尿器科・骨盤底筋リハビリ専門外来などで対応可能です。
お住まいの地域に専門医がいるかを調べてみるのもよいでしょう。

<この記事の著者>

フェムテックKAGOSHIMAクリニック

福元佑子

徳島県出身。岡山県の大学病院で放射線科医として勤務。2人の子どもを妊娠・出産し、共働きで育児をこなす。
2017年に夫(医療法人友心会福元クリニック理事長・福元メンズヘルスクリニック院長・泌尿器科医)の地元・鹿児島へ移住。女性医療脱毛を行いながら、様々な相談を受けるにつれ、女性に本当に必要な、気軽に相談できるクリニックをと開業を決意。

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